英国知的財産庁は、TAYA CANVAS（上海）有限公司に対し、PVC不使用のKavalanバナー素材シリーズに関する保護特許を付与しました。

2024年9月 — PVC不使用の大判素材メーカーであるKavalanは、2020年に出願されていた同シリーズの英国特許庁による保護特許を取得しました。

Kavalanは2008年に初めて開発された、屋内外用途向けのLCA（ライフサイクルアセスメント）認証を受けたPVC不使用の大判素材シリーズで、広告ビルボード、バナーフラッグ、ポスター、室内装飾印刷などに使用されます。Tayaは過去16年間にわたりKavalanの開発に注力し、市場に従来のPVCバナーの持続可能かつ信頼できる代替品を提供することを目指してきました。

TAYA Canvas副社長ヴィンセント・リン氏は、「Kavalanが市場で強力な特許保護を得たことで、競合他社は製品の差別化を図るために他の手段を見つける必要があります。これは持続可能な素材へのさらなる革新的アプローチを促し、産業全体と環境に利益をもたらす可能性があります」とコメントしています。

「グローバルブランドは広告素材の環境への影響をますます重視しています。Kavalanの特許と認証により、これらのブランドは、厳しい環境および性能基準を満たす安心して指定できる素材として採用できます。これは市場のニーズと環境への配慮に応える商業的ソリューションを推進するTAYAの役割を強調するものです。」

PVC（ポリ塩化ビニル）はそのライフサイクル全体において、原材料の採掘から廃棄まで、環境と人の健康に多くの有害な影響を与えます。Kavalanは大判印刷プロバイダーおよび広告業界全体に対し、以下の点で環境に優しい代替素材を提供することを目指しています：

1.    構造と組成： Kavalanは複合層構造を採用しており、難燃性、防水性、インク吸収性を備え、高性能と環境性を兼備しています。高密度ポリエステル繊維のベース層は高い引張強度を確保します。すべてのKavalan素材はLCA認証を取得しており、従来のPVCバナーよりも優れたエコ性能を有することが認められています。

2.    溶接適性： 従来のPVCより30%以上軽量で、HFV、高温エア、ホットウェッジ溶接技術によりシームレスな接合が可能で、5mを超える無制限の幅展開が実現し、広範な用途に対応します。

3.    安全性と耐久性： 難燃、防水、無毒性であり、医療や教育などの敏感な環境でも屋内外で使用が可能です。焼却時に有毒な排出物を放出せず、廃棄物からエネルギーへの変換プロセスにも適しています。埋立地に廃棄された場合でも、有害物質を土壌や水質に漏らすことなく分解されます。

Kavalanシリーズの詳細は www.kavalanprinting.com をご覧ください。

Kavalanについて

2008年に初めて開発されたKAVALANは、大判印刷業界向けのTayaグループの主要製品です。KAVALANはLCA認証を取得したPVC不使用の室内外用素材シリーズで、広告ビルボード、バナーフラッグ、ポスター、室内装飾印刷などに使用されます。TAYAのすべての製品は国際規格に従って製造され、ISO9001、ISO14001、REACH、RoHS、6P、DIN4102‑B1などの認証を取得しています。

Kavalanシリーズには以下が含まれます：

●    Sunlight: 屋内外対応の軽量で柔軟かつ強力、UVおよびラテックスインク対応。水性コーティングにより卓越した耐久性を持ち、看板、バナー、スポーツイベント、展示会資料に最適。 

●    Moonlight: ライトボックスやバックライトイベントバナーに最適、シワになりにくく、明るい白色表面、高い光透過性、ソフトな手触りで鮮やかな色彩とインパクトあるグラフィックを実現。 

●    Butterfly: 屋内および短期屋外対応の両面遮光テキスタイル素材で、優れた平坦性と一貫した色再現性を持ち、UVおよびラテックスインク対応。両面サイン、ポールバナー、吊り下げバナー、スポーツバナーなどに最適で、溶接オプションもあり。 

●    Spiderweb: 屋内外対応のメッシュバナー素材で、PVCメッシュと同等の強度を保ちつつ、重量は半分。同等の透過性、鮮やかな発色、卓越した画像品質を提供し、スポーツやイベントバナーに最適。UVおよびラテックスインク対応。

●    Gecko: インテリアデザイナーやクリエイティブエージェンシー向けに開発され、PVC不使用樹脂コーティング、自着式裏地を備えた壁紙素材。UVおよびラテックスインク対応で、一体貼りが簡単。